腎移植センターとは
設立目的とその歴史
湘南鎌倉総合病院では、20年以上前から小林院長、日髙医師を中心に腎臓内科として腎臓病治療、透析治療が行われています。さらに腎不全診療を完璧なものとするために2012年から腎臓移植を開始していますが、2022年10月、この移植医療をさらに発展させるべく、腎移植センターを設立し、腎臓のみならず肝臓をはじめ多臓器移植に取り組む体制を構築しました。
湘南鎌倉総合病院では2012年から腎移植を始めていますが、腎移植開始に当たっては、東京女子医科大学泌尿器科で医師、看護師、検査技師などがチームとなって研修を受け、東京女子医科大学から赴任した徳本医師を中心にスタートしました。
2022年10月に、東京女子医科大学泌尿器科から田邉医師が赴任して腎移植センターが発足しました。腎移植センターは、田邉医師を中心に腎臓病総合医療センターの腎臓内科の小林院長、日髙医師、山野医師、検査室の佐藤技師、コーディネーターの今井看護師、移植薬剤師の堀内薬剤師がone teamとして腎移植を行っています。
腎移植センターでは、現在腎移植を中心に診療を行っています。内科的管理は、腎臓内科の日髙医師、山野医師を中心に行われています。外科手術は、2000例以上の腎移植を経験している田邉医師が中心となり行っています。また、術前から移植コーディネーター、移植薬剤師、検査室が関与し安全かつスムーズな移植診療ができるようにしています。また、術後数日間はICUに入室しますが、当院のICUは多数の集中治療専門医が在籍し、安全な術後管理が行われています。
腎移植センターでは、現時点では腎移植のみ行っていますが、現在米国で研修中の三宅医師が帰国後、肝臓その他の臓器移植を立ち上げる予定になっています。
当センターでは、通常の生体腎移植のみならず、非常に困難と考えられるような腎移植も積極的に行っております。血液型が合わない組み合わせでの移植(血液型不適合腎移植)、ドナーに対する抗体があり(クロスマッチ陽性例)通常は移植困難と考えられる移植、輸血ができない患者さんへの無輸血腎移植、2回目、3回目などの多次移植、膀胱などに障害があり排尿障害がある患者さんの腎移植、ご高齢のドナー、レシピエントの腎移植、など、腎移植についてご希望があればどのような条件であれご相談に乗り、腎移植を可能にするべく検討いたします。
また、小児腎移植は、体重が25㎏以上の小児に関しては通常通り移植いたします。
体重が10~25㎏の小児症例については、小児科診療の拡充を行い受け入れ準備中で、近々受け入れられるようになると考えています。